こんにちは、編集部の山本です!
今回は京都府在住のBさんから届いた、胸に迫る体験談をご紹介します。
ご家庭に灯った小さな《あかり》は、たしかに奇跡のような光だったかもしれません。けれどそれ以上に――
壊れかけた時間のなかで、お互いを信じ、赦し合い、歩み寄ろうとしたBさんご一家の“想い”こそが、なにより眩しく輝いていたのだと、私は思います。
《あかり》は、魔法ではありません。ただ、誰かの一歩を照らすために、今日もそっと瞬いています。
どうかこのお話が、あなたやあなたの大切な人の心にも、優しく光を灯しますように。
体験談|「やり直せるんだって、教えてもらいました」
40代男性/会社員・妻と娘の3人暮らし
正直に言うと、俺は一度、自分の人生を完全に間違えたと思っていました。
家族を守るはずだったのに、気づけば壊してた。
怒鳴り声、壊れた食器、泣いていた妻と、怯えていた娘。
あれは全部、俺のせいです。
酒に逃げて、親父と同じにならないって言い訳しながら、気づけば同じことをしていた。
逃げたはずだったのに、逃げきれてなかったんです。
そんなとき、まだ小学生だった娘が学校から『あかり』を持って帰ってきました。
小さな試験管の中で、赤い光がゆれていた。
「これを持ってると、怒らなくてすむんだって」「なかなおりできるおまじないなんだよ」
そう言って差し出してきたんです。俺に。
あのとき、俺は初めて泣きました。
自分の手で壊した家族に、まだこんなにも赦されていたことが、信じられなくて。
それから、酒をやめました。
怒鳴るのもやめました。
毎日、あの『あかり』を見て、あのときの自分を思い出して、今度こそちゃんと生きようと思いました。
時間はかかったけど、少しずつ、少しずつ、また家族に笑顔が戻ってきました。
いま、娘は高校生になって、絶賛反抗期です。
「パパうざい」とか、平気で言ってきます。
でも、俺はそれがすごくうれしいんです。
きっと、安心して反抗できるくらいには、
娘は“父親”という存在を信頼してくれてるんだと思うから。
前は怯えた顔しか見せなかったあの子が、今は怒ったり笑ったり、口喧嘩してきたりする。
それが、どれだけ幸せなことか。
『あかり』がなかったら、たぶん、俺はいまここにはいません。家族を化け物から────俺から守る為に、あの日死ぬつもりでしたから。
でも、やり直すのに遅すぎることなんてない。
本当にそう思います。
『あかり』は魔法じゃない。
でも、俺には確かに────人生を取り戻す“光”でした。
