あかり教会報誌『ともしびのつどい』No.529

こんにちは、編集部の山本です!
今回は、大阪府のKさんから届いた体験談をご紹介します。

大切な存在を失ってしまったのではないかという不安や後悔の中で過ごす時間は、どれほど長く、つらいものだったでしょうか。その想いを抱えながら日々を生きることの苦しさが、行間から静かに伝わってきました。

そんなとき、そっと差し出された《あかり》が心を少し和らげ、眠れなかった夜にようやく休息をもたらした……。それは光そのものよりも、それを手渡してくれた人の気持ちが心に届き、Kさんを支えていたのだと思います。

そしてほんの小さなきっかけが、思いもよらない再会へとつながっていく。偶然かもしれませんが、その偶然を引き寄せられたのは、Kさんが心を少しだけ緩めることができたからこそなのかもしれません。

Kさん、素敵なおはなしをありがとうございました!
どうかこのお話が、あなたやあなたの大切な人の心にも、優しく光を灯しますように。


体験談「猫が帰ってきた」
30代男性/会社員・一人暮らし

飼っていた猫が脱走してしまい、半年ものあいだ帰ってきませんでした。
完全な家猫で、外の世界なんて知らない子だったので、自分のミスで命を落とさせてしまったかもしれないという思いが、毎日胸を締めつけていました。

後悔と悲しみでまともに眠れなくなっていた頃、一緒に猫を探してくれていた友人が「これ、よかったら」と渡してくれたのが《あかり》でした。
正直、「こんなもので何ができるんだ」という気持ちもありました。八つ当たりだったのかもしれません。

けれど、その小さな光をぼんやり見ているうちに、自分のことを心配してくれている友人の気持ちを強く感じて……
その夜は、数ヶ月ぶりにぐっすりと眠ることができました。

翌朝は、嘘のように頭がすっきりしていて、ふと「別の方法で探してみよう」と思い立ち、今まで使っていなかったマイナーなSNSを覗いてみました。
すると、そこに——保護された迷い猫の投稿があり、写真にはまぎれもなく、あの子の姿がありました。

すべては偶然だったのかもしれません。
でも、あのとき《あかり》を分けてくれた友人の気持ちも、あの小さな灯りも、自分を確かに「違う方向」へ導いてくれたのだと思います。

だから、感謝しています。
あの《あかり》が、自分に“いつもと違う選択”をさせてくれたことに。

本当に、小さな光だったけれど——
あの夜の《あかり》が、猫と、自分を、帰る場所へ連れ戻してくれました。