【本編に関係ない設定】

“僕”
優しい雰囲気、穏やかな声音と話し方。礼儀正しいが親しい相手にだけ見せる気安い態度が魅力的(友人談)。平均身長より低めの、婚約者殿と並んでバランスの良い身長。少しばかりふくよかでいつも微笑んでいるような顔立ち。庇護欲強めの人間のウィークポイントを突く容姿をしている。

“婚約者殿”
“僕”という信頼できない語り手視点なので可愛い・美しい・春の風が間違えて人の形を結晶化した奇跡・神話が“最後にとっておいた一節”をうっかり現実に落としてしまった結果・幸福そのものに手足が生え、僕の隣を歩くようになった存在・天上の失物etc…..わけのわからないがめちゃ褒めてるとわかる言葉で彩られてるが、第三者視点でみるとパールホワイトジャンガリアンみたいな小さくて白くてもちっとしてる小動物系レディ。庇護欲強めの人間のウィークポイントを突く容姿をしている。

“僕”と“婚約者殿”
相思相愛婚約者同士として模範的なふたり。お互いに“頼れる同性の友達”が多い。

Q.絶対相思相愛にならなければいけないの?
A.そんなことは無い。お互いに意見を擦り合わせて円満に愛人を持っている家もある。家族という共同体で協力し合えるなら問題ない。恋愛感情がなくても親愛と尊重は可能なので。

Q.片方だけ熱烈に愛していて片方はどうしても無理だった場合どうなるの?
A.各家によるけど、だいたいは婚約白紙になる。ろくな事にならないと今までの歴史がそういっているので。

Q.他人に惚気けることってそんなにたいせつ?
A.最終救済措置なので出来ないやつはやれ

実際恥ずかしがり屋がすぎて、婚約者に愛情を言葉や態度でうまく伝えられない人間は普通に実在するけど、その場合、他人に惚気けることはこの世界においての恋愛救済処置最終段階。

本人が恋人についての惚気や悩みを“他人に相談できる”という事実そのものが、「最もプライベートな領域まで打ち明けられるだけの友誼がある」「その相手と自分は互いに友好的な関係にある」ということを周囲へ無言のまま表明する役割を持っている。つまり、“誰にも心を開けない孤立した人物”ではなく、“信頼できる他者を持つ人間”として社会的に位置づけられる。これは、当人が極端に不器用であっても、「人間関係の基本が壊れているわけではない」「感情の扱い方に一定の健全さがある」という証拠。異常者じゃなくて性格なのか……と他人を納得させられる。

また、相談を受ける側にとっても、それは「自分が誠実で頼りになる人間だと見なされている」ことの証左。恋愛相談はもっともプライベートで傷つきやすい領域の一つなので、その部分を託されるということは、相談した側が相手の判断力・口の堅さ・人柄を信用しているということ。自分が困った時、頼りになるのはあなた!という正のレッテルが貼られる。家に帰って親に言えばその日の団欒は褒め褒め祭りになるくらいのハッピーイベント。一種の名誉であり誇りになるし、周囲からの評価も爆上がりする。結果として、「信頼して惚気をこぼせる他人」は、単なる聞き役にとどまらず、本人の不器用さを補う“フォロー役”としても機能する。当人が直接伝えられない好意や感謝を、言葉の形に整理して助言する。必要に応じて、さりげない橋渡し役となり、お互いの誤解やすれ違いを減らす……といった形で、「愛しているのにうまく伝えられない><」という弱さのカバーが可能。

元クラスメイトは、惚気や相談を通じて人間関係を調整するという最低限の“救済策”すら使えなかったため、学園生活での評価はおしまいになってた。
彼には忠告してくれるほど親しい人間が一人もいなかったので誰も彼の家に非公式の注意を入れていない。これは「彼には友人も理解者もいない」「家ですら彼の人間関係を把握できないほど孤立している」という致命的なもの。そして深刻な問題を起こす前だからこそ監視の網から漏れ、“親しい者ゼロ”という哀れな状態が露呈しなかった。
さらに、彼が周囲から遠巻きにされていた理由は明確で、「人間関係破綻貴族の恥さらし」であり、「下半身露出と同程度のインモラルさを日常的にまき散らす危険人物」とみなされていたから。“婚約者への最低限の社交的愛情表明すら一度も行わない”という行為が、貴族社会においてどれほど下品で、無礼で、家の名を傷つけるかの自覚がなかったし、あったとしても軽視していた。軽視してる時点でもうだめ。家を軽んじたらもう戦争だろうがよという意識がない証拠。

出来てないくせに謙虚でもなく偉そうな態度で人と交流を持とうという歩み寄りの態度もみせなかったコミュ障(自認は孤高)だったので、彼にはその事実を真正面から指摘してくれる友がいなかったため、周囲の“当たり障りのない距離の置き方”を、誤って“友好的な態度”として受け取ってしまった。みんなが彼を避けていただけなのに、それを「自分は嫌われていない」と解釈してしまうほど、彼の対人認知は歪みきっていた。おしまい。