SCP-XXXX-JP 祈りは神を選べない

パロディ


オブジェクト番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel(安全/友好的)

特別収容プロトコル
SCP-XXXX-JPは、収容の必要がないと判断されている。現在までに███万人以上の一般市民がSCP-XXXX-JP-1(通称:《あかり》)を所持しており、これにより都市部における精神的不安定、突発的暴力行為、孤独感、ならびに抑うつ症状の発生率が統計的に有意に低下している。

SCP-XXXX-JP-1の配布経路および拡散プロセスは一切の強制性を伴わず、すべて自発的かつ非暴力的な手段で行われている。財団はこれを脅威ではなく「社会安定化に寄与する超常存在」として評価し、当面は共存・観察・支援の方針を継続する。

説明:

SCP-XXXX-JPは、超常的効果を持つオブジェクト群およびそれに付随する現象の総称であり、「火継(Hitugi)」と呼称される個体(以下、SCP-XXXX-JP-A)によって創出・供給されている《あかり》(SCP-XXXX-JP-1)を中心に観測されている。

SCP-XXXX-JP-1は直径約3cmの球体、またはキーホルダー等のアクセサリー形状をとることが多く、持ち主によってカスタマイズが可能。内部には自発的に微弱な発光を継続する球状の光源が観察される。破壊は可能だが、所持者に対して著しい精神的安定および温和な愛着感情を誘発することから、結果的に長期保持されやすい傾向がある。この愛着は依存症状ではなく、所持者同士による譲渡・共有も自然に行われている点が特徴である。

SCP-XXXX-JP-1の観測効果:

所持者に対し、持続的な精神安定効果をもたらす(暴力衝動の抑制、焦燥感・抑うつ傾向の軽減など)。

周囲に対して微弱な共感的同調場を形成し、利他的行動や社会的寛容性を促進。

地域単位での安心感・治安意識の向上(犯罪件数の減少、地域内協力の活性化など)。

効果は所持者の精神状態や認知傾向に応じて変動し、宗教的・政治的誘導性は一切確認されていない。

生成者について(SCP-XXXX-JP-A):

SCP-XXXX-JP-Aは、青年男性の外見を持つ人型存在であり、「火継(Hitugi)」の通称で認知されている。一部情報により、同個体がヴィラン組織と接触している可能性が指摘されているが、財団による接触記録においては一貫して敵意・暴力性は確認されておらず、極めて親和的かつ対話的態度を保持している。

SCP-XXXX-JP-Aは自身の立場を「必要そうだから渡しただけ」「ほぼ一般人」と定義しており、他者からの崇拝や服従を強要した記録は存在しない。現在のところ、あらゆる観点から判断しても、同個体は《あかり》の“供給源”ではあるが“支配者”ではなく、むしろその安定性を保持する媒介的存在であると推察されている。

補遺 XXXX-JP-a: 社会的影響レポート(抜粋)

東京都██区の《あかり》配布エリアにおいて、10代の自殺率が██%低下。

地域警察の報告により、《あかり》所持者との接触記録における軽犯罪(暴言、逆上、器物損壊等)が過去5年間で半減。

教育・医療従事者のストレス指数に有意な改善傾向。バーンアウト発症率が前年比で約42%低下。

財団内における非公式実験においても、SCP-XXXX-JP-1接触群は協調性・創造性・作業効率においてプラスの効果を示した。

複数国の人道支援機関が、SCP-XXXX-JP-1の人道的効果に注目し、非武装的安定化プロジェクトへの応用を検討中。

結論:

SCP-XXXX-JPは、記録上稀に見る“人類と共存可能な友好的超常存在”であり、現行社会の安定化に寄与することが科学的・統計的にも裏付けられている。SCP-XXXX-JP-1は平和・協調・安心の象徴的存在として、市民レベルで自然に受け入れられており、その拡散においては一切の強制性・布教性が確認されていない。

財団は本オブジェクトを次世代型Thaumielオブジェクトとして位置づけ、「管理」よりも「観察と共存」を優先する方針を今後も継続する。

備考:

一部においてSCP-XXXX-JP-1およびSCP-XXXX-JP-Aを対象とした信仰的動向が見られているが、現時点においては非組織的・非暴力的・自律的な範囲に留まっており、宗教団体・カルト活動等とは一線を画していると判断されている。

なお、倫理委員会および心理部門からは、「《あかり》の性質は、むしろ“心的インフラ”に近いものであり、人類社会が自ら選び取った進化の形である可能性がある」との報告がなされている。