⑤(完)

➡➡➡➡➡➡➡➡【そして物語は迎合し 進む】

 

︎︎︎︎︎︎︎ ☑︎︎火継はフォージャーとなり、ヒーロー不信は“善性を信じた攻撃”の発想を失わせる。

︎︎︎︎︎︎︎☑︎︎灯火は複写となり、火を他者に預けることで得ていた後天的回復能力は失われる。

☑︎ 火継は救済者として誤解され、フォージャーは扇動者として誤解される。ただし、どちらも本人にその自覚は薄い。

 

 

父子の関係は、あまりにも密接だった。

父を奪えば、子が動く。子を奪えば、父が壊れる。どちらか一方を単独で撃破した場合、残されたもう一方による報復は苛烈を極め、被害は確実に拡大する。救助、拘束、交渉、鎮圧。そのすべてにおいて、彼らを別々の存在として扱うことは、もはや現実的ではなかった。

だから彼らは、最期まで共にいる。

ほんの数分も離れることなく。

互いの声が届く距離で。互いの手が届く距離で。片方が倒れれば、もう片方が抱きとめられる距離で。

その時まで。

これは救済の物語ではない。誰かが差し伸べた手によって、過ちが赦される話ではない。愛があったことと、罪が消えることは同じではない。どれほど切実に互いを想い、どれほど必死に生き延びようとしても、踏み越えたものは戻らない。

正義は勝つ。

悪は潰える。

この世界では、いつも必ず、そういうことになっている。

 

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