特殊業務完了報告書
株式会社スモールアップル 第六業務室
受付番号:apple-ろ-TA-20441-a3-a6-045
対象者:結城 誠人
担当者:斑乃 萢緒
結果:完了・死亡確認済
対象者は第三業務室から地下処置室へ送られて来ました。受取の時点で逃走による疲れと強い恐怖がありましたが、大きな外傷はありませんでした。伊坂さんから「何時間か追いました」、楯岡さんから「もう逃げないと思う」と説明を受けました。対象者は移送中も、高■奈■美氏の死亡は自分のせいではない、金は向こうから出した等を何回も話していました。
今回の以来は、時間をかけることが一番大事だったので、最初から大きく壊さないようにしました。若いので、時々処置をしたら思っていたより長く生きました。ずっと続けると弱ってすぐ終わるため、食事と睡眠を取らせて、死なない程度に頑張りました。水分も接取させています。
処置については、長い拘束と姿勢の制限、皮ふへの反復した損傷、強い痛みを起こす局所処置、冷温の負荷、光と音を使った休めない環境、呼吸に恐怖を感じる処置を組み合わせました。ただし本当にちっ息させる目的ではありません。意識をなくした場合はそこで中止しています。傷が悪くなった場所は消どくと手当をして、熱が出た場合も一度止めました。
対象者は最初の数日は怒鳴ることが多く、「金なら返す」「警察へ行く」「自分は殺していない」と言っていました。その後は「帰してくれ」に変わり、さらに後は奈■美氏の名前を自分から言うようになりました。謝罪については、初期は助かるために言っている感じが強かったです。途中から泣いて謝りましたが、本当に反省したかは私には判断できません。
長く生かす目的のため、処置の間には普通に寝る時間を作りました。食事も全部ぬくことはしていません。食べない場合は無理をさせず、あとで食べられる物に変えました。これをやらないと衰弱が早く、以来の「長く」ができないからです。
痛みの処置は同じ場所ばかりにしないようにしました。傷の状態を見て、その日は別の内容へ変えています。一度、こちらの予定より血圧が落ちて危なかったため処置を終わりにして、その日は睡眠のみとしました。翌日は水分と食事を取らせて、状態が戻ったあと再会しました。
後半は歩行が難しくなったため移動は補助しました。感染の可能性が出た傷については洗浄を行い、えしが広がらないよう対応しています。死亡させるための処置を急ぐのではなく、体力が戻れば再度処置、悪ければ休ませる、をくり返しました。対象者から「なんで治すんだ」と質問がありましたので、「長くする依頼だからです」と答えました。そのあとかなり泣きました。
最終段階では食事量が大きく減り、睡眠時間も長くなりました。意識の混乱があり、高■奈■美氏を呼ぶ発言もありました。その時点では痛み処置を減らしましたが、身体がもう戻らず、その後に意識が低下しました。呼吸と脈を確認しながら経過を見て、死亡を確認しました。
依頼の「なるべく時間をかける」は出来たと思います。途中で何度も休ませたので、対象者はかなり長く生きました。苦痛についても肉体だけでなく、次に何をされるか分からない時間を多く作れました。死亡前に高■奈■美氏について何度か謝罪しています。ただし、その謝罪が本人の本当の気持ちなのか、終わらせてほしいためだったのかは分かりません。
遺体は規定により第二区画へ送りました。私物は袋へ入れて番号を付けました。なくした物はありません。
以上で完了です。
第六業務室 斑乃 萢緒
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添削担当付箋 斑乃さんへ。今回は内容自体はかなり丁寧に書けています。依頼条件、途中経過、中止判断、死亡確認まで全部入っているので、報告書として必要な情報はほぼ揃っています。 ・「今回の以来」→「今回の依頼」です。 署名もあります。受付番号も合っています。今回は9割完璧です、頑張って! 文書確認:第三管理課 綾浜 弥生
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