世界で一番超絶可愛い俺のザングース

いじっぱり で しんぼうづよい
せかいでいちばん だいすきな おれのザングース

 

某月某日 俺のザングがかわいい

ザングースの凶悪なお口に指を突っ込んで、舌をぐにぐにしたら、「なんだこの主人」という訝しげな眼で見られた。いや、だって気になるじゃん。普段あんな鋭い牙をむき出しにしてる口の中に、こんなやわらかい舌が入ってるんだよ。触れるなら触るしかない。ザングとしてはまったく納得できなかったらしく、噛むでも引っ掻くでもなく、舌でべえっと俺の指を押し返してきた。思ったより器用だし、ちゃんと力もある。

そのままおとなしく口の外へ追い出されたので、俺もいったん引き下がる。嫌がってるなら仕方ない。無理強いはよくない。なので、またしばらく経ったら指を突っ込むだけの簡単な作業。ザングはまた「なんで?」 みたいな顔をする。さっき追い出したよね? という顔もする。知らない。俺は何食わぬ顔で舌をぐにぐにする。ザングはべえっと押し返してくる。俺は追い出される。少し時間を置く。また指を突っ込む。楽しい。

もっと! 全力で抵抗していいんだよ! 俺うざいでしょ!? ザング可愛い! 牙を立てるでもなく、爪を出すでもなく、毎回律儀に舌だけで俺の指を押し返してくれるあたり、だいぶ優しいと思う。本人はものすごく迷惑そうな顔をしているけど。たぶん「こいつ何がしたいんだ」と思ってる。俺にも分からない。ただザングの口に指を突っ込んで舌を触りたい。それ以上でもそれ以下でもない。

しつこく繰り返したら、いい加減嫌になったらしく、とうとう口を開けてくれなくなった。それでも近づこうとしたら、今度は尻尾でばすばす叩かれて追い払われた。そこそこ痛い。ちゃんと怒られた。照れなくていいんだぜハニー。

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