某月某日 ザングはツンデレって知ってるんだからねっ///
友人がペラップを連れて遊びに来た。今までザングース一筋で生きてきた俺だが、鳥ポケモンもなかなか可愛いじゃないか……。肩に乗って首を傾げたり、こっちの声を真似してぺちゃくちゃ喋ったり、小さいくせに存在感がすごい。せっかく喋れるポケモンがいるんだから有効活用しない手はないと思い、「ザングに好きだよって伝えてきて」と頼んでみたら、ペラップは素直に「スキダヨー、スキダッテヨー」と言いながらザングのところまで飛んでいった。しばらくして戻ってきたのでご褒美に粟穂をひとつ。「よし、もういっかい伝えてきて」「スキダッテー」ぱたぱた飛んでいく。戻ってくる。粟穂。もういっかい。以下繰り返し。くっそ可愛い。
途中から俺はもう何が目的だったのか若干分からなくなってきて、ザングへ愛を伝えたいのか、粟穂欲しさに何度でも伝書係をしてくれるペラップを眺めたいのか、その両方なのか、とにかく幸せだった。しかも何往復かしたあと、ザングのところで休憩していたペラップとザングースが二匹並んで座っていた。なにこれ。めっちゃ可愛い。鳥とマングースなのに並ぶと妙に収まりがいい。写真撮るからそのまま! 動かないで! と床に這いつくばって撮影会を始める俺の横で、友人はカルピスを飲みつつ人んちのテレビでサイホーンレース中継を見ていた。さっきまで普通だったのに、ゴールした瞬間ものすごく静かにうなだれていたので、たぶん負けたなアレ。こっちは推し二匹が並んでるだけで大勝利なので知らん。
その後も調子に乗って「もう一回好きって言ってきて」とお願いしていたら、さすがのペラップも粟穂で腹いっぱいになったらしい。俺のところへ戻ってくるなり、今度はご褒美を要求するでもなく、妙に澄んだ声で「ウザイッテー」と教えてくれた。誰が言ったのか聞く必要もなかった。振り返ったら、ザングが遠くからものすごく冷めた眼でこっちを見ていた。
う、うざくないわ! ザングに好きって伝えてるだけだもん! それを何十回か繰り返しただけだもん! ていうか直接言うと逃げるくせにペラップ経由なら最後まで聞いてたじゃん! それもうツンデレじゃん! ザングはツンデレって知ってるんだからねっ///

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